広島の野村謙二郎監督(44)が1月31日、就任2年目の春季キャンプはレギュラー白紙のサバイバルキャンプであることを宣言した。この日、広島から沖縄入りした指揮官は沖縄市内の宿舎でのミーティング後、「確固たるレギュラーはいない」と過去の実績をリセットすることを明言。「逆襲」へ向け、1日のキャンプインから厳しいレギュラー争いが幕を開ける。

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 栗原も、東出も、広瀬も、梵も、うかうかしてはいられなくなった。「レギュラーに近い人はいるが、ウチの中で確固たるレギュラーはいないと思う」。険しいまなざしの野村監督。今年の広島のキャンプは、真っさらな状態でスタートすることになった。

 「確固たるレギュラー」とは何か。4番に君臨している栗原や、昨年ブレークした広瀬ら、過去に好成績を挙げた選手はいる。ただ長い間にわたって、好成績を持続している選手はいない。野村監督は「去年戦った人も、どうなるかわからないと思っているんじゃないか。自分もそうだったけど、今年はどうなるんだろうかと怖さを持っているだろうし、自信満々でやれる人なんていないんじゃないか」と話した。

 昨季、沢村賞などあらゆるタイトルを独占した前田健も例外ではない。「エースをはるかに超える成績を残した」と実力は誰よりも認めている。ただ「継続するのは難しいよ。しんどい思いもすると思う」と、今季も同じ働きを期待しながらも、安心はしていない。

 もちろん単に脅かしているわけではない。「より幹の太い選手になってほしい。真のエースと言われるように、このキャンプを送って、いいシーズンを送ってほしい」と、さらなる進化を願っているのだ。

 この日の宿舎でのミーティングでは、今季のスローガンでもある「逆襲」への思いを全員で確認した。「投手ならばあの一球、打者ではあの一打、捕手ならばあの配球というのがあるはず。心に残る悔しい思いを持って戦っていこうと」。さらに指揮官自身も気持ちが前面に出過ぎた昨年を反省し、「選手の自主性を大事にしたい。仕事で楽しくやるのは大変だが、切り替えて明るくやろうと言った」という。

 屈辱の5位から、目指すのは優勝あるのみ。決して簡単な道のりではないが、サバイバルキャンプでチームが成長すれば、その二文字も見えてくる。


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Last-modified: 2011-02-01 (火) 22:49:30 (3233d)