米大リーグ通算79本塁打、333打点。広島の歴代外国人野手で最高級の実績を持つトレーシーが、キャンプ初日から特打に臨み、広角への打撃を披露した。「打撃が柔らかい」「今後が楽しみ」。首脳陣も高い評価を与え、得点力アップのキーマンへの期待を膨らませた。

 正午すぎ。ブルペンで投球練習を見守っていた野村監督が、急いで球場に向かった。お目当てはトレーシーの初打ち。コーチ陣も打撃ケージ裏に陣取り、スイングを見守った。

 右へ左へ。打撃投手の球を正確に捉え、ライナー性の打球が多く飛んだ。51スイングで柵越えは3本、安打性の当たりは半数を超えた。

 町田打撃コーチは「シュアな打撃をする。今後が楽しみ」と評価。浅井打撃コーチも「自分の現役時代を含め、キャンプ初日からあれだけ振れる外国人は見たことがない。期待がより大きくなった」と舌を巻いた。

 ただ、トレーシー本人は「すごく軽めにスイングした。まだ力を入れて打っていく時期ではない」と冷静に分析。「開幕に百パーセントの状態で臨むのが目標。早くピークを迎えないよう、自分でコントロールしていく」。控えめな口調に、かつてメジャーで中軸を担ったプライドがにじんだ。(加納優)


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Last-modified: 2011-02-02 (水) 22:25:12 (3030d)