広島の栗原健太内野手(29)が打撃フォームを「打点王仕様」に改造していることが2日、わかった。全体練習後の指名特打では、町田公二郎打撃コーチ(41)とのマンツーマン指導で、長尺バットやグラウンド整備用のトンボなどを使い、下半身の使い方や腕の動かし方をチェック。野村謙二郎監督(44)も「打点王を獲れる」と、早くも太鼓判を押した。

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 振って、振って、振りまくった。他の選手の練習が終わっても、栗原だけはフォーム改造のためにバットを振った。「ウッ、ウッ」。力強く、そして鋭くスイングするたびに出る声が、静寂のグラウンドに響き渡った。

 6選手による指名特打だったが、町田打撃コーチは栗原に付きっきりで指導した。フリー打撃では、フォームが未完成状態のため、どん詰まりの打球が目立った。するとフリー打撃後、すぐにティー打撃を開始した。

 手に持ったバットは長さ1メートル、重さ1100グラムの特注長尺バットだ。打つ球も、通常のものより100グラム重い特注球。ともに今回のキャンプからチームが取り入れている特注品だ。町田コーチのチェックで1球ごとに修正。グラウンド整備用のトンボでの素振りや、速いトスの連続ティー打撃など、あらゆる方法で改造に取り組んだ。

 「左脇が開くのが僕の課題だった。それではバットが走らない。下半身が使えないから、全体のバランスも悪くなるんです」

 これまで20本塁打以上は4度記録したが、100打点以上は08年の一度だけ。不動の4番ならば常に100打点以上をマークしたい。その思いから、年間通して安定する打撃に改造することを決意したようだ。

 町田コーチは「重いバットやトンボを使ったのは、下半身を使うことを意識させるため。足の使い方が悪いから脇が甘くなる」と改造ポイントを説明。この日の猛特訓を終え「本人がどう感じているかわからないが、最後の方は変わっていたんじゃないか」と完成に向け手応えを感じていた。

 フォーム改造に野村監督も大きな期待を寄せている。「確実性を出そうということ。本塁打よりも打点。最低100打点。ベストの状態ならば打点王も獲れるはず」。悲願のリーグ優勝のためにも、栗原が本塁打を捨て、がむしゃらに打点を稼ぎにいく。


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Last-modified: 2011-02-03 (木) 21:17:39 (3151d)