広島のドラフト1位・福井優也投手(22)はキャンプ休日の4日、エース・前田健太投手(22)と前夜会食、プロの自覚を注入されたことを明かした上で、5日から始まる第2クールでのブルペン入りを宣言した。この日は、読谷村の「むら咲むら」で沖縄の伝統芸能などを体験。リフレッシュした黄金右腕が、いよいよベールを脱ぐ。

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 武内、今井らが新人に声をかけて行われた3日のステーキ店での会食で、福井が前田健と“初合体”。これまで練習中は雑談程度しか交わさなかったが、私生活や野球談議に花を咲かせた。

 第1クールはブルペンに1度も入らず、休日前に野村監督、大野コーチから事情聴取を受けた。だが「マイペース」を続けるドラフト1位新人の決意は固い。これには前田健も気になったのか「福井さん、いつブルペン入るんですか?僕は、第2クール初日に入りますよ」と言われたという。

 2人はブルペンのとらえ方に関しても話した。「マエケンはブルペンで球数を投げないらしいですね。『好きじゃない』と言ってました。僕はブルペンで育ってきましたから」。アマ時代はずっと、100球を超える球数を投げ込み、肩をつくってきた。前田健のような調整は「人それぞれ」とまねる気はない。

 ただ、第1クールのマエケンの動きを見てきた福井は「自分のやりたいことをやっている。意識付けをしっかりしている。キャッチボールを見ても、1球1球、フォームを意識して投げている、と思った」と感心した。

 昨季は投手3冠、沢村賞など計8冠に輝いた投手とはいえ、22歳にして生半可な気持ちで“オレ流”を貫けるものではない。根底にはエースの高いプロ意識があるから。1学年年下ながら練習姿勢で、そして話を交わし、福井は学び取った。

 エースからプロとしての魂を注入され、第2クール2日目の6日にもブルペン入りを果たす。他の選手よりペースは遅れたが、前田健同様、自身の信念を持ってやってきたから焦りはない。

 「1度、ブルペンに入れば、そこからは早いと思う。どんどん入っていきたい。100球を超える球数を投げて、(暖かい)沖縄にいる間に肩をつくりたい」

 ヤキモキさせたが、マエケンとの合体を刺激に、黄金右腕がいよいよそのベールを脱ぐ。


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Last-modified: 2011-02-05 (土) 23:14:50 (3031d)