広島・大竹寛投手(27)が6日、約4カ月ぶりにブルペン入りし、復活への第一歩を踏み出した。捕手を立たせて力強い30球に「まずまず」と、納得顔。右肩痛で昨季は1勝に終わり、地道なリハビリを積んできた。上位進出へ不可欠な右腕は、13日までの沖縄キャンプ中に、捕手を座らせるつもりで、調整が順調なら開幕に十分間に合う。

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 南国・沖縄で一筋の光が見えてきた。入念にキャッチボールを終えた大竹が向かった先は、ブルペンだった。約4カ月ぶりに感じるマウンドの高さ。歩幅をじっくり測ると、まずはキャッチボールの延長程度から徐々に力を込めていった。

 そして「お願いします」と捕手に告げ、第1球。力強い球がミットから快音を響かせた。久々の感触を楽しむかのように計30球。捕手を立たせてのみの「7割程度」と言うが、確かに復活への第一歩を踏み出した。

 「まずまずいい。(ブルペン入りは)予定通り。(マウンドの)傾斜を使ってどうか、と思ったけど普通に投げられて良かった」。納得の投球練習を終えると、見守った大野チーフ投手コーチと笑顔で話した。「思ったよりボールが良く、大野さんもビックリされて『抑えめでいこう』という話をしました」

 昨季は開幕投手候補筆頭だったが、キャンプ終盤に行った270球の投げ込みが響き、右肩痛を発症。6月に一度復帰したが、再び悪化させ離脱。わずか3試合の登板で1勝に終わった。

 長期のリハビリ中は一進一退。年末年始には千葉の施設で治療し、再起をかけたが、沖縄キャンプに来る前は「今後は分からない」を繰り返すのみだった。

 辛苦を乗り越えて、たどり着いた30球。だからこそ慎重の上に慎重を重ねる。「(肩が)張ることもあるし、ケアをしっかりやっていかないと。この投球を続けていかないといけない」

 肩に問題がなければ、次回は9日からの第3クールで捕手を座らせてブルペン入りする予定。「開幕?まだそこまでは言えない」と言うが、調整が順調なら開幕ローテ入りも十分見えてくる。

 野村監督は「今年の大竹は、やるつもりだろうし、再発しないようにやってほしい」と祈るように話した。20年ぶり優勝を狙う赤ヘルになくてはならない右腕。そのキーマンが、長いトンネルをようやく抜けた。


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Last-modified: 2011-02-07 (月) 23:41:15 (3141d)