噴火を繰り返す霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)から南東へ約55キロ。宮崎県日南市で49年目を迎えた広島東洋カープの春季キャンプは、断続的に灰が降る中で続いている。「2月の日南はカープ一色。それが今年は灰色で…」。6日朝、天福球場でマスク姿のナインを出迎えた日南市役所の前田芳成観光課長(53)は天を仰いだ。

 1日から天福球場で2軍の若手や一部主力が練習に励む。前田智徳選手がマスク姿で打ち込み、外野の芝生で打球が弾むと白煙が上がった。ゴーグルを着けた山崎立翔2軍監督は「何とか練習は計画通り」と、影響が最小限にとどまっていることにほっとした表情。

 球団グラウンドキーパーの石原裕紀さん(29)は1月下旬に現地入り。キャンプイン5日前から、灰の除去に追われた。球団はアルバイトを6人から10人に増やし、日南市はシルバー人材センターからの動員も含め20人体制で1トン車6台分の灰を取り除いた。

 球団や日南市はマスク約2千枚を常備し、観客席にも置く。沖縄市の主力組も15日の練習から合流予定。風が東へ流れる日が続き、影響は少なくなっている。噴火と風向きに気をもむ日々は、もうしばらく続きそうだ。


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Last-modified: 2011-02-07 (月) 23:27:57 (3175d)