打たれても構わない‐広島・前田健太投手(22)が7日、オープン戦では結果を求めない考えを示した。昨季オープン戦は防御率4・76だったが、シーズンでは開幕から勝ちまくり、投手タイトル8つを総なめ。「調整段階だし、打たれた方がいい」と、“8冠調整”で2年連続の活躍を期す。この日はキャンプ2度目のブルペン入り。立ち投げで30球を投じるなど、調整は順調そのものだ。

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 最多勝、最優秀防御率に沢村賞…。タイトル8冠を奪った昨季の自信がそう言わせた。「何も変えるつもりはない」。中日との3・25開幕戦に向けた調整プランを問われた前田健は、昨春と同じペースで歩むことを宣言した。だからオープン戦も、これまでがそうだったように結果を求めるつもりはない。

 「オープン戦は毎年悪い。打たれた方がいい。点を取られた時のダメージだったり、切り替えだったり、ずっとゼロでいって、シーズンに入ると、そういうことが経験できない」

 確かに昨季のオープン戦は好成績を残していない。3月7日ロッテ戦(福山)は4回5失点、同14日のソフトバンク戦(マツダ)も5回4失点。最終調整となった同20日阪神戦(ヤフー)こそ5回無失点と快投したが、計4試合に投げ、防御率4・76とピリッとしなかった。

 「少し不安になった部分もあるんですが」と苦笑いするが、点を取られる“免疫”をたっぷり付けたことが、開幕後の大飛躍につながっている。「調整段階だし、全力は出したくない。7~8割の感覚。気持ちも入らないし、オープン戦は苦手なのもある。今年も最後の1試合くらい、自分で気持ちを入れて投げられたらいい」。投手3冠などタイトルを総なめした22歳は今年も“8冠調整”を踏襲する。

 2年連続開幕戦の相手となる中日の善村スコアラーはそんな鯉のエースに頭を抱える。「マエケンのオープン戦は当てにならない。去年も別人のようになっていた」。直前情報は全く参考にならない。他球団を困惑させる効果も大きい調整プランである。

 今キャンプ2度目となったブルペンでは立ち投げで30球。初めてカーブを投げ、状態を確認した。「カーブを投げると真っすぐが良くなる。僕のカーブは縦振りで、真っすぐと体の使い方が一緒。昔から(投げ始めは)この方法。あとカーブは腕を柔らかく使うイメージができる」。今季の目標である「18勝&防御率1点台」に向けて、調整は順調一途だ。しっかりと前を見据える大エースには、「風格」すら漂ってきた。


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Last-modified: 2011-02-09 (水) 00:26:40 (3079d)