広島の大野豊投手コーチ(55)がキャンプ休日の9日、第3クールが始まる10日から投手陣のふるい落としを始めることを予告した。 「これからは、それぞれがここまでやってきたこととかを、打者相手にどれだけできるかを見ていきたい。(結果次第では)入れ替えも考えないといけない」 大野コーチからは具体的な日程や内容は明かされなかったが、10日からの沖縄最終クールでは、シート打撃も始まる見込みだ。ここではすでにフリー打撃に登板した篠田、斉藤、今村ら9投手が登板することになる。また、ここまでブルペンでの投球だけだった福井を除く新人4投手は、フリー打撃に登板する可能性が高い。 投手陣全体で調整を一段階進める意図は明確だ。15日からは日南1軍キャンプが始まり、紅白戦など実戦形式の練習も増える。開幕に照準を合わせるチームにとって重要な練習の場で登板するに値するかを見極めるためだ。1軍当落線上にいる投手にとっては、沖縄最終クールの4日間は大きな意味を持つことになりそうだ。 日南2軍キャンプでは、昨季チーム2位の51試合に登板した岸本、同3位の46試合に登板した梅津が虎視眈々(たんたん)と昇格を狙う。昨季は1軍初登板を経験した中田、伊東らもスキをうかがっている。開幕1軍をかけた熱い戦いは、いよいよ本格化する。 |