鯉のランディ・ジョンソンが高評価!! 広島ドラフト2位の中村恭平投手(21=富士大)が沖縄キャンプ第3クール初日の10日、プロ入り初めて打撃投手を務め、剛腕ぶりを見せつけた。会沢のバットを折るなど、最速145キロをマーク。身長185センチの大型左腕が、素質の高さを示した。

 防球ネットの向こう側から投げ込むサウスポーが、そびえ立っていた。ルーキー中村恭の初マウンド。プロの打者と向き合い、ストレート一本で勝負した。20球目だ。会沢の懐へカットボール気味に投じると、バットは鈍い音を立てた。「グシャッ!」。ボテボテのゴロが三塁前に転がった。自己最速153キロの剛腕をアピールした瞬間だった。

 会沢 デカくて体全体を使って投げている。速球も少し動いていた。ボールに力がありましたね。怖さを感じた。フォームに躍動感がありましたから。

 細身の長身から荒々しく投じる姿は、メジャーの大投手ランディ・ジョンソンをほうふつさせる。白浜からは空振りも奪った。適度な荒れ球は的を絞らせず30球のデモンストレーションで上々のデビューを飾った。まだ2月中旬だが最速は145キロ。平均でも143キロ前後を計測し自己最速153キロの触れ込み通りの速球派を印象づけた。

 中村恭 今日はあまり、真っすぐが良くなくて…。130キロくらいかと思っていた。意外に出ていましたね。今日は全然ダメ…。置きに行っている感じです。

 それでも、本人は首をかしげた。周囲の高い評価にも、おごらない向上心が頼もしい。剛腕投手の台頭はチームにとって急務の課題だ。大野投手チーフコーチも「中村は球の速さが魅力。高めの球に威力がある。やるべきことは多いけど、いいところを見せてくれた」と期待を寄せる。この日は12球、ボールとコールされた。正確な制球力など課題もあるが、抜群の素質を示したことは間違いない。

 昨年11月。仮契約した際には「160キロを目指します!」と宣言した。球の速さは投手にとって最大の武器。中村恭は言う。「今日は6割くらいの力です。マウンドで投げる感覚を養ってからですね」。伸びしろたっぷりの大型左腕が、和製ランディとなってブレークを目指す。【酒井俊作】


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Last-modified: 2011-02-12 (土) 00:26:01 (3220d)