快音を響かせた打球は外野で跳ねた。初の実戦練習となるシート打撃。広瀬はソリアーノ、武内に対して1打席ずつ立ち、ともに中前打。「今の時期に安打はいらない。投手と対面し、腰が引けていないかだけを確認した」。結果を求めない口ぶりはレギュラーの自信がのぞく。

 ▽地に足着け調整

 練習から周囲へのアピールが必要だった昨春の姿はない。地に足を着けた調整を象徴するのは、こだわりのティー打撃。右手を腰に添えたままスイングしたり、ボール気味の内角球を打ち続けたりする。「自分なりのチェックポイント。これまで継続していたことだから」。内なる自分と闘う。

 11年目の今春に始めたこともある。全体練習が始まる1時間半も前の午前8時半、石井と2人で球場入りする。外野を走り、入念なストレッチをして、他の選手を待つ。「体のどこかに張りがないかとか、その日の状態を知っておきたい」。23年目を迎えた石井の練習姿勢を参考にした。

 居残り特打中、野村監督から一声掛けられた。「どこか(の時期)でピシッと強く振っておけよ」。調整を一任する指揮官。広瀬には、その厚い信頼に応える責任も生まれている。(五反田康彦)


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Last-modified: 2011-02-12 (土) 00:11:31 (3227d)