▽フリー打撃初登板 抜群の制球力

 エースの調整ピッチが上がってきた。前田健がフリー打撃に初登板し、約4カ月半ぶりに打者と対戦。「直球の感触や打者の反応を確かめられてよかった」。最速139キロ。風格と充実感が漂う50球だった。

 前田、石井たちベテラン級を相手に、投じたのは直球とカーブだけ。昨季の飛躍を支えたスライダーを封印し、2種類の持ち球の感覚や軌道の確認に徹した。

 安打性の当たりは9本。ボール球は10球前後と、持ち前の制球力を存分に示した。「ファウルやフライが多かった。球の切れが、まずまずよかったということでは」と目を細めた。

 昨季セ・リーグの投手タイトルを総なめにした右腕に、首脳陣は全幅の信頼を置く。象徴的だったのは、登板中の野村監督の言動。10球を投げ終えたところでマウンドの前田健に駆け寄り、声を掛けた。「しっかり打球を避けることを忘れるなよ」。現時点での懸念は、けがなどのアクシデントしかない。

 今後は21日以降の紅白戦に登板し、「実戦モード」を強めていく。「直球とカーブは仕上がったので、他の球種の精度を高めたい。コースの投げ分けなど、いろいろやっていく」。軽やかに春の助走を刻んでいる。(加納優)


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Last-modified: 2011-02-18 (金) 23:48:16 (3130d)