広島のドラフト1位・福井優也投手(23)=早大=が21日、フリー打撃に初登板した。会沢、堂林ら打者4人に直球のみ31球を投げ、安打性はわずか3本。最速は138キロ止まりだったが数字以上に威力があり、ボール球も6球と抜群の制球力を誇示した。これには野村謙二郎監督(44)ら首脳陣も絶賛。今後次第で開幕ローテの可能性も十分、浮上してきた。

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 対戦した会沢の言葉が、ドラ1右腕・福井の実力を物語っていた。「直球しか投げないと分かっていて、あれだけ抑えるんですから。低めに来た時の球はすごかった」。フリー打撃に初登板し、直球のみの31球で“ホンモノ”を見せ付けた。

 選手、首脳陣がズラリと見守る中でも、冷静そのもの。野村監督から「抑えようと思うな!!」と声をかけられ、制球と投球のバランスのみに集中。1、2球目にいきなり安打性を連打されたが「焦らず、自分の感覚」と気にはしなかった。

 徐々に球に力を込めていくと“福井ショー”の始まりだ。もう実戦段階に入っている打者がまともに芯に当たらない。特に、低めに決まった時の威力は十分。堂林からは空振りを奪い、松本のバットを外角低めの速球でへし折った。

 最速は138キロ止まりだったが、23スイングでわずか安打性は3本。ボール球は6球と、抜群の制球力も発揮した。「久しぶりに打者相手の感覚を戻すつもりで投げた。狙ったところに投げられた。球の回転も良かった。まだ全力じゃない」と涼しい顔だ。

 初のプロの打者相手にも緊張は皆無。「やはりプロは振りが速い。安打性3本?結構、打たれたと思った。あすは安打性7本とか書かれるのかなあ、と思っていた」と、ジョークで笑わせた。

 首脳陣も絶賛の嵐だ。監督は「いい回転の球を投げていた。段階を踏んでいくことになるでしょう」と、開幕ローテを争う戦力としてオープン戦で登板機会を与えることを明言。大野投手チーフコーチは「スピード表示以上にキレがあった。まだまだ上がってくる」と満点評価した。

 24日からのキャンプ最終クールで50球をメド、変化球を交え、フリー打撃に再び登板予定。順調なら3月2日から広島で8試合行うオープン戦で地元デビューを飾る。「ブルペンで投げ込んで、試合に投げてしっかり仕上げていきたい」。開幕1軍入りへ、視界はくっきり開けてきた。


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Last-modified: 2011-02-22 (火) 23:42:38 (3007d)