広島の春季キャンプは大詰めを迎え、24日から最終クールに入る。ルーキーや新外国人が加わった投手陣は自主性重視の調整で実戦段階へ仕上げ、打線はトレーシーを軸に据えた攻撃スタイルを模索する。新戦力の力量と仕上がりぶりを中心に、「逆襲」への下準備を追った。(山本修)

 ▽福井の調子尻上がり

 ルーキーの福井、中村恭、岩見の3投手は、26日から本格化するオープン戦への帯同が決まった。首脳陣はキャンプインから、拙速なアピールや実戦結果よりも「持ち味を発揮できる調整」を要求。福井は第1クールのブルペン入りが免除されるなど、新人では異例のスロー調整が認められた。

 前半の沖縄で出遅れた右腕は、尻上がりに調子を上げつつある。当初は気をもんでいた大野投手チーフコーチは「大学とプロの違いに戸惑う中で、焦るそぶりも見せないのは大したもの」と苦笑いする。

 福井は「開幕1軍の目標は変わらない」と実戦へ準備を整える。巨人・沢村や日本ハム・斎藤たち「ドラ1」の失速が伝えられる中、マイペースを貫く強心臓ぶりを再評価する声も上がる。

 ルーキーも即戦力と見越すからこそ、飛ばし過ぎを警戒した。故障者続出に泣いた昨季の反省から、けが予防と早期処置を徹底。22日、右脚を痛めた上野が初の主力組離脱となったが、大野コーチは「早めに治し、オープン戦中に合流してもらうため」と説明した。

 サファテとバリントンの両新外国人も自己流調整で順調だ。サファテは22日の紅白戦で最速152キロの球威と制球力の安定を示し、抑え候補に浮上した。4年目のシュルツが「日本の打者はバットに当てるのがうまいので厄介。2人も苦労するかもしれない」と話すように、今後は適応能力が試されてくる。

 大量補強で投手陣は層の厚みを増した。リリーフ強化で加入した豊田は開幕に照準を合わせつつも、「シーズンは長い。どこかで自分の力が勝利につながると信じている」と言う。オープン戦で台頭する新たな力と現有戦力の底上げがかみ合った時、投壊脱出への道は開ける。


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Last-modified: 2011-02-24 (木) 23:54:25 (3210d)