ソフトバンク―広島(13時、ヤフードーム、24293人) 広 島000100100―2 ●…外国人4投手が登板した広島は、先発候補のバリントンとジオが失点を重ね連敗。救援のシュルツとサファテはともに1回無失点。走者を背負っても制球とリズムを乱さなかった。 打線は若手のスイングが鈍く計5安打2得点に終わり、四回、トレーシーが杉内から放った右越えソロだけが際立った。 ▽ミートに加え長打期待 予想外の打球が飛び出した。栗原に代わって4番に座るトレーシーが右翼席に豪快な一発をたたき込んだ。 四回2死、杉内の投じた139キロの直球をはじき返した。ライナー性の打球でフェンスを越える来日第1号。「まだオープン戦だが、出ないよりはいい」と振り返った。 これまで見せたことのない一打だった。キャンプ中の打撃練習では終始、ミートを心掛けていた。自ら「本塁打を打とうと思って打席に入るタイプではない」というように、広角打法が持ち味と思われていた。 意外な一発に、浅井打撃コーチは「年間30発とはいかなくても、20回はこのシーンを見たい」と、長打に期待を膨らませた。 日米で異なるストライクゾーンに戸惑い、配球の違いにもストレスを感じている。会心の当たりだった本塁打も「久しぶりに来た直球。これを逃せば、次はいつくるか分からないから」。変化球攻めへのいら立ちは、軽いジョークで包み隠す。 オープン戦9打席で2安打。「打順はどこでもいいが、中軸を打てればうれしい」。安打製造機タイプか、一発長打タイプなのか。楽しみが一つ増えた。(友岡真彦) |