多彩な練習法で投手力強化 スタッフ会議で方針 '10/10/16

 広島は15日、マツダスタジアムでスタッフ会議を開き、16日から始まる秋季練習や秋季キャンプの方針と練習内容について協議した。野村監督は「投手力のアップ」を最大のテーマに掲げ、練習に工夫を凝らす意向を明かした。

 各担当コーチやスコアラー、トレーナーたちが出席。約1時間半にわたってチームと各選手の課題を確認し、必要となる練習メニューについて意見を交わした。

 今季はチーム防御率4・80と投手陣が崩れ、低迷の大きな要因となった。野村監督は「結果が出なかった以上、練習方法も変えていかなければいけない」と強調。ブルペンでの投球練習だけでなく、遠投など多彩なメニューを通じて投手力強化を図る考えを示した。(加納優)

マエケン エースへの道<上>スポーツ万能少年 '10/10/16

 広島の前田健太投手がブレークした。最多勝(15勝)最優秀防御率(2.21)最多奪三振(174)のタイトルを獲得。プロ野球史上18人目、セ・リーグ7人目の「投手3冠」は、広島では初の快挙である。入団2年目に9勝、3年目に8勝、4年目の今季は5位に低迷したチームで孤軍奮闘。大きく飛躍した理由と22歳の素顔に迫る。

 ▽何でも挑戦 センス養う

 シーズン最終戦のヤクルト戦(神宮)があった10日。前田健の古里、大阪府忠岡町は「だんじり祭り」でにぎわっていた。

 だんじりを引く父治茂さん(46)=トラック運転手=を会場に残し、母幸代さん(46)は午後6時には自宅へ戻った。テレビの前で3冠確定を見届けると、携帯メールを息子に送った。「みなさんへ感謝を忘れてはいけませんよ」

 「マエケン」の原点は忠岡町にある。「子どもの時、親はどんなスポーツでもやらせてくれた。それが今、生きている」。プロ野球選手の中でも飛び抜けているといわれる運動神経は、この地ではぐくまれた。

 ▽背泳ぎで優勝

 2歳のころ、風呂を怖がる長男の姿を心配した両親は、自宅近くの水泳教室へ通わせた。肩の関節が軟らかく、素質の良さが光っていた。小学4年で、西日本水泳大会の背泳ぎで優勝。将来を有望視されるスイマーだった。

 水泳以外でも、興味を持った競技に挑戦した。空手、エアロビクス、器械体操…。どれも得意だったが、最も好きなのはサッカーだった。三浦知良(現横浜FC)にあこがれ、「目立つポジションがいい」とFWを務めた。

 一方で、勉強は熱心にしなくてもしかられなかったという。中学に上がる前、幸代さんに「塾に通いたい」と頼んだことがある。だが「あんたはどうせ先生の話を聞かん。塾でみんなと遊びたいだけやろ」と諭され、あきらめた。「自分にはスポーツしかない」と感じ始めたのはこのころだ。

 ▽小3から野球

 野球と出会ったのは小学3年。友達に誘われ、近所のチームに付いていった。親に相談せず入部を決めたのも、「前田家」らしい出来事だった。

 新しい競技への挑戦を家族は歓迎した。治茂さんはすぐに子ども用グラブを買い、キャッチボールの相手をしてくれた。「健太は全然、球が捕れん。ほかの競技と違って、野球はダメやなあ」。両親は顔を見合わせて、苦笑いした。センス抜群のマエケンの片りんはまだうかがえなかった。12年前のことだった。(五反田康彦)

 まえだ・けんた 1988年4月11日、大阪府忠岡町生まれ。182センチ、73キロ。小学3年で野球を始める。中学ではボーイズリーグの忠岡ボーイズに在籍し、3年夏に全国ベスト4。日本選抜にも選ばれる。PL学園高(大阪)では1年夏、3年春に甲子園出場。2007年、高校生ドラフト1巡目で広島入団。通算32勝24敗、防御率2・85。

ChuGoku


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Last-modified: 2010-10-18 (月) 12:03:50 (3289d)