マエケン エースへの道<下>負けず嫌い '10/10/18

 「マエケンより『マケヘン』の方が合っている」。前田健の性格を評する広島のトレーナーの言葉だ。試合前のダッシュでさえ、並んで走った選手に負けると本気で悔しがる。すぐにむきになる、典型的な負けず嫌いである。

 ▽必勝法考える

 子どもの時から親に「一番になれ」と言われてきた。けんかして学校から帰ると、真っ先に「勝ったんか?」と聞かれた。校内マラソン大会でも「負けるな」と尻をたたかれた。

 闘争心が自然と身につく環境で育った。「勝つにはどうすればいいか」。勝負を制するには単に気持ちを高ぶらせるだけでは足りないと、常に必勝法を練った。今春の開幕投手争いでも、「マエケン流」を貫いた。

 開幕投手の大方の予想は2009年に10勝した大竹。8勝だった前田健は分が悪かった。それでも春季キャンプで「開幕投手を狙う」と宣言した。「公言して自分に重圧をかけたかった」と強調する。

 オープン戦にピークを持ってきて、快投を続けた。大竹の故障もあり、開幕戦の先発マウンドを初めて任された。「投げたいと言い続けたので、首脳陣も僕に任せてくれたと思う。『ほかの人でいい』と言っていたら頼りないし、自分としても情けない感じがする」

 ▽大一番こそ本領発揮

 勝負師らしさは試合でも発揮された。開幕戦やエース対決などの大一番では序盤に全力を注いだ。「一回の大量失点を避けたい。力を出し切る前に終わるのが一番嫌」。勝敗を分ける局面で、あえてオーバーアクションを見せたのもチームメートを鼓舞するため。最大の武器は技量だけではない。ここぞの時の勝負強さだった。

 ▽黒田に対抗心

 来季を見据え、早くも燃えている。球団はフリーエージェント(FA)になる米大リーグ・ドジャースの黒田の調査を始めたからだ。「黒田さんが広島にいた3年前は、力が違いすぎて勝負できなかった。及ばないと思うけど、あれほどの投手と(エースの座を)争いたい」。相手が大きく強いほど腕が鳴る。マエケンの本能が「マケヘン」と叫んでいる。(五反田康彦)

天谷、打撃フォーム改造 今季2割4分5厘 '10/10/18

 広島の天谷が打撃改造を宣言した。「頭の中をすべてリセットする。やるしかない」。オープン戦では一時は首位打者だったが、シーズン前半は打率2割前後。最終的には2割4分5厘まで上げたが、周囲の期待を裏切っただけに決意は固い。

 ▽無駄ない動き意識

 17日にあったマツダスタジアムでの秋季練習。全体練習後に一人残って打撃ケージへ向かった。待っていたのは野村監督。45分にわたり、指揮官自らバットを振って手本を示した。天谷は浅井打撃コーチからも約10分間の助言を受けた。

 指導のポイントは体重移動のずれ。浅井コーチは「インパクトの瞬間にフォームが崩れてしまっている」と説明。天谷も「それほど強く意識していなかったが、ミスショットが多かった理由の一つだと思う」と認める。

 目指すのは、目の前で見た野村監督の打撃フォームだ。天谷が「無駄がない」とうなる大先輩は、鋭い打球を広角に打ち分けた。「少しでも近づけるようにしたい」。来季こそ期待に応えるつもりだ。(友岡真彦)


ChuGoku


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Last-modified: 2010-10-18 (月) 10:32:06 (3315d)