【恩師が語る】梵英心内野手 怒られてセンス開花 元日産自動車硬式野球部ヘッドコーチ渡辺等さん(46) '10/10/19

 思い返せば怒ってばかりだった。泣かせたこともある。「センスはあった。ただ、究極的にシャイな人間。『心を開きなさい』といつも言っていた」。苦笑いしながら振り返る。

 2年目までは感情が見えなかった。「見逃しで三球三振しても、しれっとしていた。楽しそうに野球をやっていなかった。1年目のオフには『今のままだと、ここから追い出されるぞ』と言ったほど」

 ▽2年目のオフ転機

 選手間で“鬼軍曹”と呼ばれた渡辺さんの堪忍袋の緒が切れたのは、猛練習を積んだ2年目のオフ。一人だけベースランニングを課すと、梵は道具を放り投げて反抗した。「プロに行きたくないのか。やる気がないなら辞めろ。好きなようにしろ」。響く怒号に、梵は泣いた。

 きつく突き放した翌日だった。「練習前の声出しで『今日から筋肉がぶち切れるまで走ります』と言っていた。この気持ちがあれば大丈夫だと思った」。生まれ変わった梵。愛情は伝わった。

 迎えた3年目。「今年は(打順は)1番でいく。おまえがチームを変えろ」と言い渡し、打撃改造にも取り組んだ。目いっぱい握っていたバットを、一握り短く持たせた。

 次の日、バットの握りやフォームにこだわりがあったのか、再び長く持とうとする梵を諭した。「本塁打は打てるだろう。だが、1番が塁に出て投手を揺さぶった方が2、3点につながるんだ」。その結果、都市対抗大会ではチームの準優勝とともに、梵も首位打者に輝いた。野球センスがようやく花開いた。

 ▽気持ちの部分大切

 自らの手を離れて5年。かつての新人王は今季、打率3割6厘、リーグトップの43盗塁と復活を遂げた。だが、「彼の能力からすれば普通。3割、30盗塁の力はもともとある。これまでの成績の方が納得できない」と手厳しい。

 「一番気をつけてほしいのは気持ちの部分」。恩師は最後に注文をつけた。(友岡真彦)

 ※「恩師が語る」は今回で終わります。

コイ、競合辞さず スカウト会議で「ドラ1」確認 '10/10/19

 広島は18日、広島市南区の球団事務所でスカウト会議を開いた。1位指名候補に大学生5投手を固め、28日のドラフト会議は競合覚悟で臨むことを確認した。

 1位候補は斎藤佑樹、大石達也、福井優也(以上早大)沢村拓一(中大)大野雄大(仏教大)。松田元オーナーは「いい選手を敢然と指名する。それが合意事項」と話した。広島の1位指名が競合すれば、2007年に他の4球団と競合した長谷部康平(愛知工大―楽天)以来となる。

 最終的には野村監督を交え、ドラフト会議当日まで話し合って決める。(友岡真彦)

嶋、FA権行使せず 「悔しさ晴らしたい」 '10/10/19

 5月に国内フリーエージェント(FA)権を獲得した広島の嶋重宣外野手(34)が18日、FA権を行使せず、来季も残留する意思を鈴木清明球団本部長に伝えた。「下積み時代に広島でプレーしたから今の自分がある。チームに残り、今年の悔しさを晴らしたい」と説明した。

 午後2時から約2時間、広島市南区の球団事務所で鈴木本部長とチーム状況や成績について意見交換。年俸など条件面の提示はなかった。会談後「(FA権行使については)悩んでいなかった。球団から『来季も必要だ』と言ってもらい、ありがたかった」と話した。

 1995年、東北高(宮城)から投手としてドラフト2位で入団。99年、野手に転向し、2004年には打率3割3分7厘で首位打者に。16年目の今季は123試合に出場し、打率2割6分2厘、14本塁打、46打点。出場登録日数が8年(1年145日)に達した5月、国内移籍が可能なFA権を取得した。

 鈴木本部長は「今年は故障もなく、長打もあった。今のチームには左の先発野手が少ないので期待している」と話した。今後、条件面の交渉をし、正式に契約を結ぶ。(五反田康彦)

ChuGoku


トップ   編集 凍結 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2010-10-19 (火) 08:12:44 (3140d)