琢朗「優勝して引退」全力で鯉に尽くす

 イベントに参加した石井は、笑顔でトークショーを行う=イオンモール広島府中ソレイユ(撮影・市尻達拡) 広島・石井琢朗内野手(40)が17日、広島・安芸郡府中町で行われた啓発事業イベント「骨髄ドナー集団登録会」に参加。ファンとの質疑応答で「優勝するまで引退しません!」と宣言した。2402安打を積み重ねてきたベテランは、23年目となる来季も若手を叱咤(しった)し、念願の「優勝」を目指す。

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 大型ショッピングセンター『ソレイユ』で行われた日曜日のイベントには、石井の姿を一目見ようと、ファンが大挙訪れた。会場の1階はすし詰め、2、3階にもビッシリ。そんな熱心なファンに、石井は力強くこう宣言した。

 「優勝するまで引退しません!」

 イベントの最後に行われた質疑応答のラスト。1人の女性から「ずっと広島にいて下さい!!」と言われ、即答した。1000人弱の観衆から、歓声とともに拍手喝さいを浴びた。

 横浜から広島に移籍し、2年が過ぎた。熱狂的で温かなファンのありがたさは身に染みている。選手として最後の恩返しが「優勝」。その大目標に自身の選手生命のすべてをかける覚悟だ。

 イベント後、琢朗は改めて固く誓った。「優勝して引退。それはもう、そうですよ」

 22年、今季も47安打を放ち、プロ野球歴代10位の通算2402安打を積み重ねてきた。23年目となる来季、歴代8位の長嶋茂雄氏(2471安打)を超す可能性もある。

 だが、自身のことは今後、一切封印して戦っていくつもりだ。「ずっと(試合に)出ていれば、(成績のことも)言えるんだけど、今は自分のことより、チームが先にありきなのでね」とチーム優先を強調した。

 今季も小窪や木村をはじめ若手らに、守備、走塁、打撃、精神面まで、口酸っぱく、説いてきた。「口うるさいおじさんと思われるかもしれないけど、だれかが言わないと。僕も(横浜時代)そうだった。当時は分からなかったけど、今なら分かることがある」と、さらに“琢朗エキス”を注入していく考えだ。

 「22年やってきましたけど、この2年に(野球人生が)凝縮されている。98年に横浜で優勝していますけど、広島で優勝してマツダスタジアムを真っ赤にしたい」。身も心も赤く染まっている琢朗。野村監督と同じ「優勝」の2文字しか、頭にない。

津田さん長男が初登板 古葉監督から指導

 「東京新大学リーグ、東京国際大0-2東学大」(17日、大田スタジアム)

 広島で「炎のストッパー」と呼ばれた故津田恒実投手の長男で、東京新大学リーグ・東京国際大4年の大毅投手が17日、東京学芸大戦でリーグ戦初登板した。打者1人に四球を与えて降板したが「最後に投げさせてもらえて、監督やコーチに感謝したい」と感慨深げに話した。

 大毅投手は、元広島監督の古葉竹識・東京国際大監督の指導を受けるため、九州の大学から編入。腰のけがなどで主力になれず、最終戦が初マウンドになった。

 卒業後は一般企業への就職が決まっており「多くの人に愛された父に、人間として追い付きたい」と話した。親子2代を指導した古葉監督は「精いっぱいやって成長した」とねぎらった。

“赤ゴジラ”広島はFA権行使せず残留

 今季中に国内FA権を取得した広島の嶋重宣外野手が18日、権利を行使せず残留することを表明した。プロ16年目カープ一筋のベテランは「チームメートといっしょにプレーして、今年の悔しさをやり返したい」と“カープ愛”を強調。来季優勝の戦力になる決意を込めた。04年に首位打者を獲得した赤ゴジラ。今季打率・262に終わった成績を晴らすべく、巻き返しに出る。

天谷、野村流打撃フォームに改造

 広島の天谷宗一郎外野手(26)が17日、マツダスタジアムでの秋季練習で居残り特打を行った。野村謙二郎監督(44)から熱血打撃指導を受け、練習後は“野村流打撃フォーム”に改造することを明かした。来季こそ3番定着へ‐。野村機動力野球の申し子となるべく、秋季練習、キャンプと納得のいくまでバットを振り続ける。

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 通常の打撃練習が終わると、野村監督はバットを手にして、打撃ケージで打ち込みを始めた。天谷が見入っている傍ら、いい打ち方、悪い打ち方の手本を示した。そして、天谷がスイングを始めると、時にはスイングを止めながら、腰や太ももに手を回し、ボディータッチで“密着指導”。45分間を費やした。

 昨年は3割をマークした天谷。今季はオープン戦打率・396の成績が認められ、開幕から3番を任された。だが、シーズンに入ると好調な打撃がパタリと止まる。打率・245に終わり、納得のいく成績が残せなかった。「一度、頭の中をリセットしないといけない。オープン戦は何で打てたか分からない」と振り返る。来季へ向け、大幅な打撃フォーム改造も視野に入れている。

 来季10年目の飛躍へ野村監督の現役時代のスイングを参考にするつもりだ。同じ左打者で現役時代、俊足巧打で慣らした野村監督は、よきお手本になる。シーズン中、インターネット動画で現役時代のスイングを見返したこともある。

 「無駄がないし、やっぱりスイングがきれいですよね。監督に言われたことを信じてやっていきたい」。“野村打撃フォーム”へと改良し、レベルアップを目指す。

 指揮官も天谷を一本立ちさせたい思いは強い。特打後、野村監督は「たいしたことはないよ。天谷が一番パニクってるかもしれないけどね」と苦笑い。指揮官の教えを完ぺきにこなし、今オフ不動の3番定着への足場を固める。


DaiLy


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Last-modified: 2010-10-20 (水) 21:52:45 (3170d)