鯉のドラ2・中村、日本最速宣言!!

 広島からドラフト2位指名された中村恭平投手(21)=富士大=が29日、岩手・花巻市内の同校で近藤芳久、高山健一両スカウトから指名あいさつを受けた。最速153キロの左腕は「ヤクルト・由規の)161キロを超したい」と日本最速への意欲を見せた。74キロと細身の大器に、近藤スカウトも「体ができてくればまだまだ伸びる」と球速アップへ太鼓判を押した。

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 富士大学の“校色”と同じ赤い帽子を近藤スカウトにかぶせられると、中村は甘いマスクをほころばせた。「実感がわいてきたというか、ドラフトにかかったんだなっていう気持ちです。早く1軍のマウンドで投げられるよう頑張りたい」。夢だったプロ入りができる喜びをかみしめた。

 大学No.1の快速左腕も、細身でモデルのような体つき。それでも3年時には自己最速153キロをマークした。体ができあがっていない分、伸びしろがある。天性の素質を生かし、球速を磨いていく決意だ。

 「真っすぐを磨いていきたい。とりあえず160キロを出したい」。さらに、日本最速超えへの意欲を見せた。今季8月にヤクルト・由規が161キロをマークしたことに「自分は162キロを出したい」と言い切った。

 近藤スカウトが「体ができてくれば楽しみ」と言えば、青木久典監督(37)も「瞬発力、バネがあって、手も足も長い。投手になるために生まれてきたような子です。体をもっと大きくすれば、もっと伸びますよ」と期待を込めた。

 日本最速のためにやるべきことは分かっている。高校時代、130キロに満たない球速が、70キロに体重が増えるにつれて確実にアップした。「線を太くしたい。80キロはないといけない」と、食べることにも力を入れた“増量作戦”を敢行する。

 大学4年間は雪国のハンディにもめげず、1周300メートルトラックがある富士大の大型室内練習場を黙々と走り込み、下半身強化に努めてきた。10日の入寮までは増量と走り込みで体を太くすることを心がけるつもりだ。

 前日に指名されたことが信じられず、インターネット動画を何度も見返したという。野村監督から「先発完投型の投手になってほしい」とのメッセージが伝えられた。高校時代はプロ入りできるとは思いもしなかった夢の舞台で活躍するため、中村は自慢の速球に磨きをかける。

金丸“エビちゃんシュート”で開幕1軍狙う

 広島4位指名の左腕・金丸(東海理化)は“エビちゃんシュート”で開幕1軍入りを狙う。187センチの長身から角度ある最速150キロの直球に加え、決め球シュートに絶対の自信を持つ。「シンカー気味に落ちるんです。中学時代から自分で握りをいろいろ試してきた」と、オリジナルの自慢の逸品だ。

 この宝刀に「開幕1軍に残れば何か付けても」と、愛称を付けることに前向き。有力候補はエビの体のような球の軌道と、出身高の宮崎・佐土原OGに“エビちゃん”の愛称で親しまれる芸能人・蛯原友里がいることから“エビちゃんシュート”が挙がっている。

 今ドラフトでの広島指名は2位・中村、3位・岩見も左腕。「僕は僕の強みで勝負したい。三振を獲る投球も打たせる投球もできる」。宝刀シュートを武器に、金丸が左腕戦争に生き残る。

鯉のドラ5・磯村、4~5年後に正捕手

 広島の川端編成部長らは29日、ドラフト5位で指名した磯村嘉孝捕手(17)=中京大中京=と、同4位指名の金丸将也投手(23)=東海理化=に指名あいさつを行った。磯村は昨年広島入りした1学年上の堂林とバッテリーを組み、昨夏の甲子園を制覇。「存在は力強いです」と話し、Vコンビで将来、赤ヘルの主力になることを誓った。

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 夢がかなった余韻にまだ浸っていた。指名から一夜明け、川端編成グループ長からあいさつを受けた磯村は「プロの世界に行くんだと思ってきた。まずはプロに入るのが第一だった。スタートはこれから」と、ニキビ顔をほころばせた。

 何よりカープ入りに安どの表情を浮かべる。「堂林さんがいますから。昨日(指名後)一番に電話しました。『早よ来い。練習は厳しいけど、雰囲気が楽しい』と、話していました」。

 昨季広島に入団した堂林とは、高校時代にバッテリーを組んだ。2年生ながら強肩、強気のリードで昨夏の全国制覇を導いた。その頼れる“アニキ”を「心強いです」と話し、再び同じチームになれたことを喜んだ。

 “スーパー野球一家”が生んだ初のプロだ。祖父・錦吾さん、叔父・昌輝さん、父・吉範さん、兄・拓範さんは全員、甲子園に出場。母・淳子さんは暇さえあれば、ナゴヤドーム観戦、という大の竜党。

 磯村自身ももちろん幼少から野球漬けだった。練習を終え、家に帰れば野球中継をほぼ毎日、見る。「やっぱり見るのは中日戦が多い。谷繁さんの配球は勉強になります。僕の配球と合っているか考えながら1球1球、捕手を見てますね」。

 磯村家の野球DNAが結集した将来の正捕手候補。「1年目は力づくり。4~5年後に1軍」と、捕手らしく冷静に自身の青写真も描く。堂林とVタッグを組み、次代の赤ヘルの主力へと駆け上がる。

DaiLy


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Last-modified: 2010-10-30 (土) 14:34:59 (3247d)