マエケン沢村賞!佐々岡以来19年ぶり

 プロ野球創設期の名投手、故沢村栄治氏を記念した「沢村賞」の選考委員会が1日、都内で開かれ、今季セ・リーグの“投手3冠”に輝いた広島・前田健太投手(22)が初選出された。チームでは1991年の佐々岡真司(現野球評論家)以来、19年ぶり。会見では来季、投手最高の勲章を自信にダルビッシュ(日本ハム)ら先輩受賞者に真っ向勝負を宣言。「CSや優勝争いで投げたい」と、しびれる舞台での登板を熱望した。

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 今季、大ブレークした鯉の若武者がついに投手最高の栄誉まで上り詰めた。宮崎・日南秋季キャンプの練習中に朗報が届けられると、前田健は野村監督、大野コーチらと握手し、祝福を受けた。

 15勝、防御率2・21、174奪三振はリーグ3冠。8完封の金子千(オリックス)、前田健と同じ選考基準の7項目中、6項目をクリアするダルビッシュを抑えた。

 会見では「とれないと思っていた。ビックリ」と、笑顔。セ・リーグからは04年の川上(現ブレーブス)以来、6年ぶりの快挙に「うれしい」と、何度も口にした。

 広島では91年の佐々岡以来、19年ぶり。歴代の大エースが勢ぞろいする受賞者に名を連ねたが、「歴代にも現役にもまだまだ実力は及ばない。恥じない投手になりたい」と、慢心なく、さらなる成長を誓った。

 3冠に加え、すでにバッテリー賞にも輝き、これで早くも“5冠”。今オフは、まだまだ受賞ラッシュが予想されるが、求めているのは個人のタイトルではない。何よりも“しびれる舞台”での登板だ。

 今季は孤軍奮闘も及ばず、チームは早々とCS争いから脱落。9月には個人タイトルへと照準を切り替えざるを得なかった。それだけに来季は「CSや優勝争いがしたい」。11月はキャンプではなく、日本シリーズでの真剣勝負こそが望むところだ。

 そのためには、自らが球界No.1投手となってチームを引っ張る。ダルビッシュ、涌井(西武)、杉内(ソフトバンク)ら、沢村賞の先輩投手に対し「(今回の受賞で)今までより自信を持って名前負けせず、そういう人たちと戦える」と、ガチンコ勝負を宣言した。

 来季は斎藤(日本ハム1位)、大石(西武1位)ら、黄金世代の同級生投手が大挙、プロ入りする。「負けたくない。でも同級生で取り上げられ、注目されればうれしいし、同級生でタイトルを争いたい」。同世代の出世頭として堂々と迎え撃つ。

 今季最高の投手から、来季は日本最高の投手へ‐。「毎年、(沢村賞の)候補に挙がるように」。22歳、“マエケン伝説”はまだ始まったばかりだ。

堀内委員長代行「安定して勢いあった」

 プロ野球創設期の名投手、故沢村栄治氏を記念した「沢村賞」の選考委員会が1日、都内で開かれ、今季セ・リーグの“投手3冠”に輝いた広島・前田健太投手(22)が初選出された。

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 土橋正幸委員長が足の故障で欠席したため、代行を務めた堀内恒夫氏は「(沢村賞は)セ・パを通じてベストのピッチャー。安定して勢いがあった」と前田健を選出した理由を説明した。

 今季は最多勝(15勝)、防御率(2・21)、奪三振(174)のタイトルを獲得。7項目の選考基準のうち6項目をクリアした。ほかの候補者にはオリックス・金子千、日本ハム・ダルビッシュなどもいた。和田(ソフトバンク)と並んで最多勝(17勝)のタイトルを獲得した金子千だが、防御率3・30と1年を通しての安定感がなかったことで“脱落”。パ防御率1位(1・78)のダルビッシュも、12勝と勝利数がネックだった。

 「防御率が一番、大事」と堀内氏。各部門で好成績を残した前田健が高評価を得た形だ。

赤松、新打撃フォームに挑戦

 広島・赤松真人外野手(28)が宮崎・日南秋季キャンプでバットを立て、グリップの位置も20センチ上げる新打撃フォームに挑戦した。1日も阪神時代からの師弟関係である町田打撃コーチの下、グラウンドで最後の1人まで残ってバットを振り込んだ。

 大幅な改造には明確な意図がある。「(好不調の)波が激しすぎる」と、自らの弱点を痛感。今季も6月まで打率・350を超えていたが、夏場以降は降下。結局、規定打席にも届かず打率・285で終わった。

 バットを寝かせたこれまでの打撃は「力強く、長打も出る」と言う。だが、一度、タイミングが狂うと不調が長期化する。新フォームは、長打は少ないが、タイミングを合わせやすく「確実性がある」と言う。

 「カープも3年が終わり、成績を残すにはそれしかない、と気付いた。町田さんは自分のすべてを知っているから何でも言える」。町田コーチとの再タッグで、赤松が変身する。

DaiLy


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Last-modified: 2010-11-02 (火) 22:38:44 (3124d)