不惑の琢朗“草食”で肉体改造

 広島・石井琢朗内野手(40)が3日、野菜のみの食事を行う“草食トレ”を行っていることを明かした。体重の増加を抑え、体のキレを維持することが目的だ。

 不惑を迎えた8月25日から食生活を一変させた。夕食に油分を抜いた豚肉などを混ぜることはあっても、3食の中心は野菜だ。技術上達のために、「少しでもできることには挑戦しよう」と、食生活改善からの肉体改造に踏み切った。

 効果はてきめんだった。食事制限以降、体重は最大で2・5キロ減少。「体が楽になった気がする」と、成績も45打数18安打と好調を維持した。

 現在は自宅のある東京で、ウエートトレを行いながらティー打撃、キャッチボールとおよそ6時間、みっちりとトレーニングを積んでいる。食事は詩織夫人(34)が積極的にサポート。「葉物サラダやカボチャサラダ、温野菜サラダなど出している」と豊富なメニューを用意し、飽きがこないよう努めている。

 この日は詩織夫人らとと一緒に「第30回ひろしま国際平和マラソン」に参加。家族そろって秋晴れの空の下、およそ1万2000人のランナーとともに心地よい汗を流した。

 「あと1キロ落として76キロにしたい。継続していけばできると思う」。来季の目標は『優勝』のみ。来季プロ23年目を迎える大ベテランは、どこまでもストイックに自分を追い込み、マツダスタジアムを真っ赤に染める覚悟だ。

野村監督「V奪回」三村さんに誓った

 昨年天国へ旅立った元広島監督・三村敏之さん(享年61)の命日となる3日、広島・野村謙二郎監督(44)は来季のV奪回を固く誓った。突然のふ報から1年。「勝てるチームをつくり、いい報告を」と、低迷の続く赤ヘル復活、そして恩師が果たせなかった夢の実現を約束した。

  ◇  ◇

 今でもそばにいて笑顔で語りかけてくれそうな気がする。11月3日、三村氏の急逝から1年が過ぎた。日南秋季キャンプが練習休日だったこの日、野村監督は「もう1年がたったのか…」と、まだ信じられない思いで、話した。

 昨年、監督就任直後の秋季キャンプで、突然の悲報が伝えられた。絶句した。

 「(秋の)キャンプに来ると思い出す。僕にとっては何年たっても忘れられない」。宮崎・日南の地に入った瞬間に、監督は恩師のことを何度も思い起こしていた。

 「今年のドラフトの時もね…三村さんのことを…」。最後に顔を合わせたのが昨年10月29日のドラフト会場。初の監督業に不安を吐露すると「お前なら大丈夫だ」と励まされた。その言葉がずっと心に残っている。

 選手時代は94年から5年間、指揮を執った三村氏の下、上位を任された。褒め上手の言葉に乗せられ2000本安打を達成する打者にまでなった。96年にはあと一歩で優勝まで近づいたが、巨人に「メークドラマ」を許した。

 恩師の果たせなかった「優勝」の夢を来季こそ墓前に届けたい。「いいチームをつくって、強いチームをつくって、毎日いい野球ができるように。(来年は)いい報告がしたい」と、込めた。

 今季は球団ワースト2位の84敗を喫し、5位に低迷。13年連続Bクラス。19年優勝から遠ざかっている。三村監督時代のような「強いカープ」の復活へ、妥協なく選手を鍛えていく。

 厳しく選手を追い込みながらレベルアップを図ったあのころ。現在の練習メニューにも名残は残る。今キャンプでは選手に午前中2時間走り続けるメニューを課し、肉体的精神的にギリギリまで追い込んでいる。「強くなってきた」と、監督も手応えは十分だ。

 「僕がどう思われようともいい。結果ですから。結果が出せるように」。時に厳しく、時に優しく最高の指導を授けてくれた三村氏に天国で笑ってもらうため、勝負の鬼になる。

DaiLy


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Last-modified: 2010-11-04 (木) 12:58:58 (3239d)