沢村賞でパに一矢報えるか、順当なら広島・マエケン

 11月1日、都内ホテルで本格派投手ナンバーワンに贈られる沢村賞の選考委員会(座長=土橋正幸氏)が開かれる。投手3冠の広島・前田健太(22)が当確で、6年ぶりにセ・リーグから選出されることになる。

 今年のドラフトで巨人が同姓の沢村拓一(中大)を単独1位指名して交渉権を獲得したことでも、改めて注目されている伝説の大投手・沢村栄治氏。その偉大な功績を記念して1947年に制定された沢村賞だ。当初はセ・リーグのみだったが、89年から両リーグが対象になっている。

 だが、2004年に中日・川上憲伸(現アトランタ・ブレーブス)が受賞して以来、セ・リーグからは選出されていない。05年=ソフトバンク・杉内俊哉、06年=ソフトバンク・斉藤和巳、07年=日本ハム・ダルビッシュ有、08年=楽天・岩隈久志、そして昨年の西武・涌井秀章と、パ・リーグのエースたちが5年間も独占しているのだ。

 「今年の交流戦で1位から6位まで上位をパ・リーグ球団が独占するのも当然だ。沢村賞を見れば、一目瞭然」といわれているほど。しかし、今年は交流戦でも孤軍奮闘したマエケンこと、広島の新エース・前田がセ・リーグ投手では6年ぶりとなる沢村賞を当確にしている。汚名返上、セの救世主になる。最優秀防御率(2・21)、最多勝利(15勝8敗)、最多奪三振(174)の投手3冠に輝き、沢村賞の6条件のうち5つをクリアしている。

 「先発完投型の本格派投手」という大前提の他に6つある具体的な条件とは、(1)15勝以上(2)完投試合10以上(3)防御率2・50以下(4)投球回数200イニング以上(5)登板25試合以上(6)勝率6割以上というノルマだ。

 前田は15勝、6完投、防御率2・21、投球回数215イニング3分2、登板28試合、勝率・652だから、既定条件に達していないのは完投数だけ。ライバルのオリックスの新エース・金子千尋は17勝、7完投、防御率3・30、投球回数204イニング3分1、登板30試合、勝率・680。完封は6あり特筆されるが、完投数そのものと防御率の2つが届かない。

 順当にいけば、前田が6年ぶりにセ・リーグ投手として沢村賞に輝き、パ・リーグのエースたちに一矢を報いる。 (夕刊フジ編集委員・江尻良文)

MataEjirika


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Last-modified: 2010-10-30 (土) 23:58:22 (3246d)