広島2位・中村“160”キロ超え左腕目指す

 富士大・中村恭平投手(21)=4年=が10日、花巻市内のホテルでドラフトで2位指名を受けた広島と契約金7000万円、年俸1000万円(金額は推定)で仮契約をかわした。背番号は「22」に決まった。左腕から繰り出す最速153キロの直球が持ち味で、身体能力が高く伸びしろ十分。プロで目指すは“160キロ超え”の最速左腕だ。

 報道陣から渡されたボールに、力強く「最速左腕」と書き込んだ。仮契約後の会見で中村が“160キロ超え”を宣言だ。

 「(球速は)160キロまでいきたい。まだ体もできていないし、下半身などが大きくなればいけると思います」

 直球の自己最速は昨年6月の東北地区大学選手権の東北福祉大戦で記録した153キロ。だが島根・立正大淞南高2年時に左ひじを痛めた影響もあり、大学入学時の球速は130キロそこそこだった。それが一転、どこまで球速が伸びるのか、自分でも分からないほどに急成長した。

 北東北大学リーグの通算成績は5勝3敗、防御率1・78で経験豊富とはいえないが、柔軟で強い筋肉に裏付けされた身体能力の高さに、無限の可能性を予感させる。遠投で100メートルを楽々と超す地肩の強さに、50メートルを6秒0で走る天性のバネを兼ね備える。もちろん青木久典監督(37)の熱心な指導があってこそだが、大学に入ってから身長が8センチ伸びた体の成長もあって球速がおもしろいように伸びたのだ。

 努力もした。「自分の感覚を第一に、柔らかさを求めた」(中村)と、負荷を軽くして数をこなすウエートトレを取り入れるなど、柔軟性を意識した練習に努めた。

 魅力あふれる中村に広島・近藤芳久スカウト(35)は「一番の魅力は腕のしなやかさ。下半身ががっちりしてくれば、速さもキレももっと出てくる」とは大きな期待を寄せる。

 中村も“160キロ超え”を実現するための一環として体重アップに着手。食事回数を1日4-5回に増やす取り組みを行っている。

 「1年目は1軍で1試合でも多く投げたい。自信のある速球で勝負できる投手になりたいです」

 広島には同学年で今季の沢村賞投手、前田健太(22)がいる。160キロ超えとともに、前田に追い着け、追い越せ-。中村がでっかい目標に向かって一歩を踏み出した。(有吉広紀)

中村恭平(なかむら・きょうへい)
1989(平成元)年3月22日生まれ、福岡市出身、21歳。岩戸北小4年時に野球を始める。小5で神奈川県に移り、緑東リトル・横浜青葉ボーイズに所属。島根・立正大淞南高では3年夏の県大会で8強。富士大では1年春からベンチ入り。左投げ左打ち。北東北大学リーグで通算5勝3敗。ドラフトで広島から2位指名を受けた。1メートル86、74キロ。家族は両親と妹2人。

広島、池ノ内と仮契約 育成ドラフト2位

 広島は11日、育成ドラフト2位で指名した中京学院大の池ノ内亮介投手(21)=175センチ、75キロ、右投げ右打ち=と支度金300万円、年俸300万円で仮契約した。(金額は推定)

SanSpo


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Last-modified: 2010-11-12 (金) 00:22:42 (2588d)