***マエケン エースへの道<下>負けず嫌い '10/10/18 [#q460ab7b]
 
 「マエケンより『マケヘン』の方が合っている」。前田健の性格を評する広島のトレーナーの言葉だ。試合前のダッシュでさえ、並んで走った選手に負けると本気で悔しがる。すぐにむきになる、典型的な負けず嫌いである。

 ''▽必勝法考える''

 子どもの時から親に「一番になれ」と言われてきた。けんかして学校から帰ると、真っ先に「勝ったんか?」と聞かれた。校内マラソン大会でも「負けるな」と尻をたたかれた。

 闘争心が自然と身につく環境で育った。「勝つにはどうすればいいか」。勝負を制するには単に気持ちを高ぶらせるだけでは足りないと、常に必勝法を練った。今春の開幕投手争いでも、「マエケン流」を貫いた。

 開幕投手の大方の予想は2009年に10勝した大竹。8勝だった前田健は分が悪かった。それでも春季キャンプで「開幕投手を狙う」と宣言した。「公言して自分に重圧をかけたかった」と強調する。

 オープン戦にピークを持ってきて、快投を続けた。大竹の故障もあり、開幕戦の先発マウンドを初めて任された。「投げたいと言い続けたので、首脳陣も僕に任せてくれたと思う。『ほかの人でいい』と言っていたら頼りないし、自分としても情けない感じがする」

 ''▽大一番こそ本領発揮''

 勝負師らしさは試合でも発揮された。開幕戦やエース対決などの大一番では序盤に全力を注いだ。「一回の大量失点を避けたい。力を出し切る前に終わるのが一番嫌」。勝敗を分ける局面で、あえてオーバーアクションを見せたのもチームメートを鼓舞するため。最大の武器は技量だけではない。ここぞの時の勝負強さだった。

 ''▽黒田に対抗心''

 来季を見据え、早くも燃えている。球団はフリーエージェント(FA)になる米大リーグ・ドジャースの黒田の調査を始めたからだ。「黒田さんが広島にいた3年前は、力が違いすぎて勝負できなかった。及ばないと思うけど、あれほどの投手と(エースの座を)争いたい」。相手が大きく強いほど腕が鳴る。マエケンの本能が「マケヘン」と叫んでいる。(五反田康彦)

----
[[ChuGoku]]


トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS