マエケンは好発進! 広島前田健太投手(22)が沖縄キャンプ第2クール初日の5日、今季初めてブルペンに入り、貫禄たっぷりの投球を披露した。捕手を立たせて40球。視察した日刊スポーツ評論家の佐々木主浩氏(42)も「素晴らしい」と絶賛。昨季の沢村賞投手が開幕に向け、まずは順調なスタートだ。

 流線形の美しい投球フォームは4カ月前と変わっていなかった。前田健は両腕を振りかぶって、しなやかに会沢翼捕手(22)のミットめがけて投げ込む。立ち投げで合計40球。ネット越しの真後ろで視察した佐々木氏も、投球技術の高さに舌を巻いた。

 佐々木氏 あれだけ軽く投げていても、何球かビュッと来ている。(周囲と)全然違う。バランスがいいよね。この時期、毎年、フォームが変わる選手もいるが、自分のフォームが出来上っている。素晴らしい。

 日米通算381セーブを挙げ「大魔神」の異名をとった超一流の視線は昨季の沢村賞投手にくぎ付けだ。同氏がキャンプで前田健の投球をチェックしたのは初めて。「全体的なバランスや腕の使い方がいい。全力で投げなくても、ボールが来る。(マエケン)体操の動きでも分かるように、身のこなしが柔らかいよね」と賛辞はやまなかった。

 昨季、最優秀防御率など3冠に輝き、昨年11月上旬以降は表彰式ラッシュで、今年に入るまで、まともに練習できなかった。ブルペンでどれくらい仕上がっているかが焦点だったが、周囲の抱える一抹の不安すら吹き飛ばす力強さだった。

 前田健 今日は思い出して。キャッチボールの延長という感じで、ちょっとずつ強く投げられたらと思います。普通に投げられました。フォーム的にまだまだ…。キャッチボールとプレートは全然違いますから。

 あくまで試運転だが、驚異的な身体感覚の高さを裏づけた格好だ。ある若手投手が「前田さんが『オフもいつでも、すぐに投げられる』と言ったことがある。それが一番驚きでした」と話したことがある。ブルペンで入念に投げ込みを行って準備する常識は前田健には当てはまらない。すぐにでも本格的な投球を行える特長が何よりの強みだ。

 野村監督が「まだ開幕投手は決めていないが、本人はそのつもりでやっているだろう」と話せば、大野投手チーフコーチも「何も言うことはない」と全幅の信頼を寄せる。くっきり浮かび上がるのは3・25開幕中日戦。前田健は言う。「最初を目指して調整していきたい」。2年連続開幕投手に向けて鮮やかな第1歩を踏み出した。【酒井俊作】

RIGHT:[[廣島鯉記事日報/2011-02-06]]



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